5/31 自分を表現したい

自分のことを表現することが苦手だ。苦手というより、どういう訳かできない。一人の人間として、自己表現がなければ私は存在していないのと同じだ。私は自分で自分が確かに世界の一員だと実感するために自己表現したい。それが伝わろうが伝わらまいが、表現をしたい。でも、できない。なぜだろう。

自己表現とは、自分の思ったこと、感じたこと、考えていることを何かしらの手段によって他者へ伝えようとすることだ。それは、自分の内面を晒すことであり、リスクを伴う。それゆえに、自己表現をためらってしまうことは容易に想像できる。

しかし、それでも自然と自己表現ができる人も確かにいる。そういう人とそうではない人を分けるものは何か。それは、自分を必ず受け入れてくれると思える人がいるか否かではないか。人が生育して、最初に自己表現をしようとする環境は、ほとんどの場合に家族であろう。その家族において、自分が表現したことが受け入れられれば自然と自己表現は多くなる。一方で、その表現が否定される、または関心を持たれないことが続ければ、次第に表現をしなくなるだろう。つまり、生育初期の段階において、自分を受け入れてれる家族を持っている場合、言い換えれば無条件の愛を受けて育った場合には、自然と自己表現ができる人間になれるのでないだろうか。

ただ、そういうことによって、自分が自己表現ができないことを家庭環境のせいにしたいわけではないのよ。自分がそれができないということが分かったならば、そういうものとして受けれればいいのだから。もっと大切なことは、私がこれから出会う人たちに対して、、無条件とまでは言わずとも、表現を受け入れる愛を持つべきだということだ。だって、自分のことを自然に表現できないよりは、表現をできたほうが、その人は素敵だと思うから。